カナダ一治安の悪い交差点にあるフォトスタジオで働く日本人の業務日誌


by canadianman

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■ ■ ■
暇だ。

■ ■ ■
奥の部屋でマンゴーを切って食べていると、
「ヨー!マイフレンド!」
と聞き覚えのある声が入口からした。
あわててマンゴーを置いて入口を見ると、
テカテカのどんべえが立っていた。(152参照)
やっぱり。
「おお!来てくれたんだね。ありがとう。どうよ?」
バチンと握手を交わす。
今日の彼はまだ酒に酔っていないようでかなりおとなしくて紳士的だ。
「ヨー。俺今度両親に会いにガーナに行ってくるんだ。そのときに写真を置いていくために一発撮ってくれや。お前のこないだの写真、あれは大好評だったぞ。また頼むわ。」
とスタジオ写真を撮ることになった。
パシャ×4
前回の傑作に比べるとインパクト低だが、
なかなかの写真が撮れた。
「おう、これいいなあ。これくれや。」
彼が背中を向け、
顔だけこっちを向いている写真がお気に入りのようだ。
どんべえはけっこうこのポーズがお好きのよう。
「じゃあ5分でできるから。」
と伝えると、
どんべえはポケットの鍵の束をガチャっと机の上におき、
隣の椅子に座った。
背もたれに体をあずけてぼーっとしている。
お疲れのようだ。
ふと机の上の鍵をみると、
でっかいフルサイズの爪きりがキーホルダーとして装着されていた。
なんで~?
今日はいつも値切るどんべえが5ドルもチップをくれたので最高に嬉しかった。
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by canadianman | 2010-07-31 22:58 | 業務日誌

155 暗いナイト

■ ■ ■
大家族がスタジオ写真を撮りに来た。
今日の主役は8ヶ月の赤ちゃんだ。
わが子を溺愛しているお母さんの指示により、
総勢10名が赤ちゃんを笑わせるスタンバイをした。
「それ、はじめ!」
「ピッカブーピッカブーなんとかかんとか♪ピッカブーピッカブーなんとかかんとか♪」
家族全員で大合唱が始まった。
歌のレパートリーがいくつもあるようで、
お母さんが、
「じゃああれいくわよ!」
というと今度は手拍子やら足踏みやらも組み込まれた歌が始まった。
これほどにぎやかな撮影は初めてだ。
楽しい。
撮影が終わり、
お母さんをみると、
汗でびしょびしょになり、
「ふぅー。ふぅー。」
と息が荒くなっていた。
すごい気合だ・・・
パソコンに写真を取り込み、
鑑賞会が始まった。
1枚1枚写真がかわるごとに歓声があがる。
とても気に入ってもらったようでよかった。
そしてふと椅子に座っている青年の左腕に目が止まった。
なんと、
「暗いナイト」
とゴシック体でタトゥーが入っているではないか!
なんやねんそれ!
思いっきりインターネットの辞書で「Dark Knight」を翻訳したとバレバレだ。
「君、ダークナイト?」
とたまらず声をかけてみた。
すると、
「お~!君読めるの!?君はこのタトゥーを読むことができた初めての人だよ。ありがとう!」
と握手を求めてきた。
するとお父さんが、
「それ彫士が適当に書いてると思ったけど、ちゃんとあってたんだな~。感心感心。」
と感心していた。
いや適当ですよ。
とは言えなかった・・・

■ ■ ■
「ハーイ。ハウアーユー?」
めが姉が入って来た。(154参照)
「うん元気だよ。ありがとう。」
今日もめが姉の調子はよさそうだ。
「昨日お願いしてた写真できてるかしら?」
「ああできてるよ。ほらここ。」
といって84枚ものめが姉の写真を手渡した。
いつも通り眼鏡を外し、
写真を一枚一枚凝視する。
今日は何枚やり直しだろう。
緊張するひとときだ。
「ちょっとパックス、あなたこっちへ来てちょうだい。」
「これとこれとこれ、ちょっと暗いわね~。もう1ポイント明るくしてちょうだい。」
えええ?
今なんと?
笑いをこらえながら対応する。
「分かったよ。他にはない?」
「とりあえずそれだけ。」
昨日の写真のオーダーフォルダから彼女の写真を探し、
プリントしなおす。
「パックスあなたまたやっかいな仕事頼まれてって思ってるでしょう?」
めが姉は意外と他人の目を気にする。
「いやいやそれが仕事だからそんなことないよ。」
結局いつもどおり30分くらいかかって彼女の仕事を終わらせた。
「ありがとう。パックス。また今度来るわね。」
次来るのはいつだろう。
そして次の名前は何になっているのだろうか・・・
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by canadianman | 2010-07-30 22:27 | 業務日誌

154 朴さんで~す。

■ ■ ■
プル、プルルル、プル、プルルル・・・
いつもと呼び出し音の違う電話がかかってきた。
大抵この呼び出し音は迷惑ファックスであることが多い。
なので電話に出ないことにしている。
しかしなかなか鳴り止まない。
しつこいなあ。
ディスプレイを見ると、
「表示不可能。」
となっている。
ふうん。
・・・
あ!
ボス!
あわてて電話をとった。
「ハロー。」
「おお。俺だ。TAQか?おお!久しぶりだな。元気か?」
「元気だよ。そっちはどう?旅行楽しんでる?」
店がうまくいっているか確認の電話だった。
それにしてもあの声のリフレッシュ具合はすごい。
やはり人間息抜きが必要なのだなと思った。
彼の場合息抜きすぎだが・・・

■ ■ ■
親父が来た。
おっさんという意味の親父ではなく、
父親という意味での親父だ。
「パスポート写真を撮ってもらえる?」
アクセントからしてベトナム人だが、
鳥肌が立つほど親父にそっくりだ。
向こうも息子にそっくりだと思っていただろう。

■ ■ ■
めが姉が来た。(127参照)
「ハアイ。久しぶりね。元気?」
「そうだね。久しぶりだね。元気だよ。ありがとう。」
今日の彼女はなんとなく調子がよさそうだ。
注文をうかがう。
「前回あなたがプリントしたのと同じ設定でプリントしてちょうだい。これとこれだけは1ポイント暗くしてね。よろしくね。・・・えっと~。ごめんなさい。あなたの名前を忘れちゃったわ。教えてもらえる?」
「ええ~忘れたの?」
一瞬、「タックス」と言おうとしたが、
「タクだよTAQ。覚えてよ!」
と正式バージョンの名前を教えた。
「わたし人の名前なかなか覚えられなくて・・・ごめんなさい。」
「全然OK。」
そして彼女の細かい指示にしたがい写真をプリントしていく。
忙しくないときだったのでよかった。
そして彼女の望みどおりの写真をプリントし、
彼女に手渡した。
「あ、それと。パク?もう一枚封筒をもらえるかしら?」
「はい、どうぞ。」
「じゃあまた明日来るからね。ありがとうパク!」
そう言ってさっそうと店を出て行った。
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by canadianman | 2010-07-29 22:20 | 業務日誌

153 とんだ勘違い

■ ■ ■
白人のおばあさんが来た。
1月に来た、あの無愛想なおばあさんだ。(005参照)
「ハーイ!またお会いできましたね~!」
と笑顔であいさつしたが、
不機嫌そうに
「ハイ。」
と前回と変わらぬ態度であいさつしてくれた。
白人のおばあさんと言えば、
おっとりしていて、言葉遣いも優しく、いつもニコニコしているイメージだが、
このタバコ臭いおばあさんは、
「今日は3枚このカードからプリントして。どれか教えるからパソコンで見せて。」
と若者のなんら変わりない口調でビビってしまう。
彼女の写真を見ていると、
氷河の素晴らしい写真に目が止まった。
尋ねるとアラスカに行ったらしい。
おばあさん金持ってますなあ。

■ ■ ■
白人のおじいさんが来た。
「この規格で写真を撮ってくれないか。」
と写真のサイズが指定してある紙を見せてくれた。
見ると、
笑顔のジョージブッシュの絵が描いてあり、57mm x 45mmの枠が書いてあった。
おおこれは消防士の資格用の写真だ。
「OK。分かったよ。」
と写真を撮り、
プリンタのID写真の中から「消防士」、つまり「Fireman」を探す。
しかしここで疑問がわいた。
こんなふらふらしたじいさまが消防士?
それはないやろ。
消防団?
自治会会長?
プリンタのIDに登録してある写真の種類を見ていくと、
「Fireなんとか」を発見した。
あったこれこれ。
しかしよく見ると、
「Fireman」ではなく、「Firearms」だった。
ファイアーアームズ。
火器。
つまり
銃。
おおお!
なんたること!
今までずっと消防士だと思っていた!
ふらふらしたじいさんに消防士の写真をプリントするたび違和感を感じていたが、
そういうことか・・・
「消防士なんですね。かっこいいな。」
など訳の分からんことをお客さんに言っていた自分を思い出して恥ずかしくなった。
消防士のお姉さんも・・・(043032参照)
*笑顔のジョージブッシュはこちらからダウンロード可能。
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by canadianman | 2010-07-28 22:15 | 業務日誌

152 何があったんだ!?

■ ■ ■
アジア系のおばあさんが孫を連れてやってきた。
「パスポート、写真。」
と言って自分の顔を指さしている。
「OK。分かったよ。」
と言って写真を撮る。
すぐにベトナム人だと分かったので、
「カナディアンパスポート?それともベトナミィーズパスポート?」
と間違えのないよう確認した。
すると困った顔をするおばあさん。
「ソーリー、ノーイングリッシュ。」
あららら。
カナダとベトナムではサイズが違う。
だからこれははっきりさせておかないとダメだ。
「カナダ?オア、ベトナム?」
大きくはっきりと質問する。
「ソーリー、ノーイングリッシュ・・・」
えええ。
申し訳なさそうな顔をするおばあさん。
もう諦めたのか、ベトナム語で説明してくれる。
しかしベトナム語は分からない。
中国人なら筆談できたのに。
「ワタシ、ベトナムキタ、2ネン、カナダスム。」
使える英語を駆使して重要な情報を伝えてくれた。
おお、そうか。
ということはまだカナダ市民ではないはずだ。(カナダ市民はカナダに5年以上住んでいないと申請できない。)
ならベトナムパスポートか。
いや、でもそれでカナディアンパスポートだったらこのおばあさん困るだろうな・・・
「あなたはカナダ市民かな?市民カード持ってる?・・・市民!市民!」
「アイドンノ~・・・」
ええい!
両方プリントした。
もっと早くこの方法に気がつけばよかった。

■ ■ ■
よくお客を連れてきてくれる黒人のお兄さん(エマニュエル兄とは別の)が、白人男性を連れてやってきた。(116参照)
恐らくイタリア系だろう、ロバートデニーロをロン毛にして黒ブチ眼鏡をかけさせたような人だ。
髪を後ろで結び、ストライプのシャツをビシっと着こなし、カナディアンなまりの英語はドスがきいている。
イタリアンマフィアに違いない。
緊張しながら彼の写真を撮る。
プリンターの画面で彼の写真を見せると、
「パーフェクト!ビューティフル!」
とドスの聞いた声で大絶賛してくれた。
写真ができあがるまでの待ち時間、
「・・・だから今日中になんとか頼む。キャッシュでドーンと払ってやるから。・・・ぼろ儲けだ。・・・二人でやまわけにするから・・・」
途切れ途切れに耳に入ってくる彼と黒人男性の会話が、
マフィアの取引に聞こえてしょうがない。
映画のシーンを生で見ているような気分だった。

■ ■ ■
ドレッドのお姉さんが来た。
「パスポート写真撮ってちょうだい。」
ノリがいい感じのお姉さんだ。
「私パスポート写真大っ嫌いなのよね。毎回最悪に写るの。」
「まあね~。スマイル禁止だからしかたないよね~。」
写真を撮ってプリントする。
いい感じだ。
美人に写ってる。
さて反応はどうかな。
「できたよ。」
と彼女に写真を渡す。
「・・・」
「オーマイガー」
やっぱり気に入らなかったか・・・
「かわいい!」
えええ!
よかった。

■ ■ ■
中国人の老夫婦とその娘らしき女性が来た。
「あなたにこれと同じ写真を撮ってもらいたいのだけどできるかしら?」
と娘が「中華人民共和国 結婚なんとか」と書かれたパスポート大のブックレットを見せてきた。
みると彼女がだんなさんと赤い背景で写っている。
想像するに結婚していることの証明書かなんかだ。
「ああできるけど、赤い背景は持っていないんだ・・・1ドルショップとかで画用紙買ってきたらそれを使って撮ってあげられるよ。」
と伝えた。
「分かったわ。じゃあ買ってくるから写真撮ってちょうだいね。」
と言って出て行った。

■ ■ ■
老夫婦だけ帰ってきた。
画用紙がなかったようで赤のテーブルクロスを持って来た。
さっそく壁に貼り付ける。
おじいさんがはりきって手伝ってくれたのでうまいこと貼ることができた。
しかし安物のビニール風呂敷のようなものなのでシワだらけだ。
これはあとでパソコン処理しないとダメだな。
とほほほ・・・
おじいさんもシワが気になるようでしきりにシワを叩いている。
「ああ、いいからいいから。あとでパソコンでうまいことやるからいいよ。」
と声をかける。
しかしおじいさんの顔には「?」マークが浮かんでいる。
英語がダメなようだ。
これは筆談を試すチャンスだ。
「我使用電脳。撮影写真 後 変換背景。」
とでたらめな中国語もどきを書いてみた。
もちろんこれで伝わることなどなく、
おじいさんはずうっとしわを叩き続けていた。

■ ■ ■
子づれのベトナム人女性が来た。
「ちょっと何があったのよ。」
といきなり言って来たので、
クレームかとドキっとした。
彼女の元に行くと、
「ほらあそこ。」
と店の外を指差した。
いつの間にか店の前の道には人だかりができている。
駐車場をみると、
パトカーが5台、
拳銃を持った警官が15人くらい。
一台の車を囲み、
車を丹念に調べていた。
「ガンショットかしら?」
いやさすがにこの距離なら銃声が聞こえるはずだろう。
「何だったんだろうね。ドラッグの売買かな。」
お客さんは彼女だけ、
しかもプリント注文機で写真を選んでいるので外に出ても大丈夫そうだ。
外にでて様子をうかがう。
と、
目の前を見たことのあるおっさんが通った。
テカテカのどんべえ!(142参照)
「おお!久しぶりだね!」
と握手を交わす。
「ヨー一体何があったんだ?」
「いやあ分かんないや。」
結局何か分からなかったのであとでニュースを見よう。
しかしさすがJane x Finch。
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by canadianman | 2010-07-27 22:29 | 業務日誌

151 九死に一生

■ ■ ■
黒人のおばさんが入って来た。
「パスポート写真を撮ってちょうだいな。」
雰囲気からしてジャメイカンだ。
「OK。ここに鏡がかかってるから、用意できたら教えて。」
と彼女に鏡の位置を教える。
鏡の前で髪をなおしている彼女の後ろから、
鏡越しに彼女の顔の状態をチェックする。
テカリ→よし。(顔がテカっていると、許可されない。)
がしかし、おでこの様子がおかしい。
バーンとおでこの真ん中に跡がついている。
「おでこに線が入ってるよ。」
教えてあげると、
「あらやだ。仕事終わったばかりなのよ~。これは目立つわね~。どうしよう・・・」
恐らく食べ物屋さん勤務だろう。
5分くらいもみほぐしてやっと跡がなくなった。

■ ■ ■
ベトナム人男性が来た。
「写真プリントしたいんだけど、いくら?」
「こうこうこうでいくらです。」と説明し、プリント注文機の使い方を教えた。
「これは1枚、これは2枚と・・・」
使い方を理解してくれたようなので、
この場を離れても大丈夫そうだ。
他のお客さんのプリントを続行する。
しばらくして、
「ごめん、ちょっと来てもらえる?数の減らし方が分からなくて・・・」
と呼ばれたので彼のところへと言った。
「どれどれ。」
と画面を見ると、
ぐしゃぐしゃにつぶれた車の写真がいっぱい写っていた。
「何これ?もしかしてあなたの?」
と聞くと、
男性は興奮ぎみに、
「そうなんだ。先週の土曜の夜にジープのでっかい車、改造してものすごい大きなタイヤを履いた車が時速100kmで突っ込んで来たんだ。」
「ええええ!そんな・・・あなたは大丈夫だったの?」
「それが本当にラッキーで、私だけが乗っていたから誰も死ななくて済んだんだよ。大きいタイヤだから完全に私の車の上に乗り上げて後部をつぶしてしまった状態だね。だから後ろに人がいたら即死だったよ。救急車やら消防車やらテレビやら来て、大ごとだったんだから。そいつらは飲酒運転だったみたいだ。そのときは興奮してたから体に痛みがなかったんだが、次の日からずっと首が痛いよ。でもそれだけ。運が良かったとしかいいようがないね。」
後部座席は本当にぺしゃんこ。
フロントガラスはひび割れてエアバッグがでている。
よくもまあこれだけの事故で死傷者がでなかったなあ・・・

■ ■ ■
マシュマロマンが来た。(132参照)
「ハーイアレックス!元気かい!」
久々に彼に会えて嬉しい。
世間話をしていると、
「最近パソコンの調子が悪い・・・ウィルスかも。お前パソコン詳しい?」
と聞かれた。
「あ~だめだね~ちんぷんかんぷん。ってか、エロいサイトの見すぎでしょう。」
とからかうと、
「そうそう。毎日見てる。え?だから?え~!」
と目玉が飛び出しそうなくらい大きく目を見開いて叫んでいた。
おもしろい人だ。
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by canadianman | 2010-07-26 22:29 | 業務日誌

150 美しい・・・

■ ■ ■
「アニキ、コンニチュワ。」
見習いのシャンタンが登場した。
久々の出勤だ。

■ ■ ■
ラスタが来た。
彼は確か去年の11月に来店したオシャレなお兄さんだ。
そのときの彼はビーズで作られたラスタカラーのネクタイをしめ、ガイアナパスポートを撮りに来たのだった。
「俺かっこいいだろう。」
と機嫌よく何度も聞いてきたのでよく覚えている。
今日の彼も腰まであるドレッドを結んでオシャレなシャツを着こなし、準備万端だ。
いつも機嫌のいい彼は何か言うたびに絡んでくる。
「テカっているから顔をふいてもらえる?」
と尋ねると、
「何?俺の顔がテカっているって?黒人だからって人種差別だな~。」
「いやいや、テカってると受け付けてもらえないから。」
マイペースでおもしろい。
撮影を終え、プリンターの画面で写真を見せると、
「おお。美しい。」
と得意のナルシストぶりをみせてくれた。
「美しいから1枚大きくプリントしてくれ。」
「OK。」
「ところで、お前のところでプロフィール写真なんか撮ってもらえるの?でいくら?ほう。OK。俺はアーティストだから、今度撮りにくるよ。ユノー?」
おお。
アーティスト。
だと思った。
Las Mohicanという名前らしい。
日本へ帰るまでにまた来てくれるといいな。
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by canadianman | 2010-07-22 22:59 | 業務日誌

149 牛糞

■ ■ ■
昼食を求めに隣の隣にあるベトナミィーズレストラン、「フォー・コム・ベトナム」へ行った。
まずは同じ年くらいのウエイターに「ヨウ」とあいさつ。
いつものように生牛肉のフォーを頼み、
中央の円卓で座って待つ。
すると黒人の子供がひとりでうろうろしているのに気がついた。
きっと退屈なんだろう。
子供は水槽をのぞいたあと、カウンターの前へ行き、
手が自動で動いている招き猫を発見した。
なんだこれはと興味深げにに観察しているようだ。
そして動きを止めたかったらしく、
猫の手をつかんだ。
しかし手を離すとまた動きだす。
またつかむ。
そうこうしていると、店のじいさんに
「こりゃあ!」
と怒られていた。
うける。

■ ■ ■
黒人のカップルが来た。
「写真をプリントしたいんだが。いくらだ。」
こうこうこうでいくらですと説明し、プリント注文機の使い方を説明する。
「分かってるよ。自分でできるから。いいよ。」
そっけない感じだ。
他のお客さんのプリントが終わった頃、
「ピー・ピー。注文レシートをカウンターにお渡しください。続けてご注文の方は・・・」
というプリント注文機の中にいるお姉さんの声が聞こえてきた。
写真を選び終えたようだな。
レシートを受け取り、プリントを開始する。
「で、お前いくらディスカウントしてくれるんだ?」
はぁ?
そのディスカウントして当たり前だという根拠は何?
適当にごまかしてプリントを続ける。
写真の校正が終わったので料金を計算し、
あたかもディスカウントしているかのような怪しいトークで値段を伝える。
納得して払うようだ。
よしよし。
しばらくすると写真が出てき始めた。
「おい。写真を見せてくれ。」
彼らの写真は全体的に悪い写真が多い。
暗くてノイズが多かったり、ブレたり。
そんな写真を手にとり、
「おい!なんじゃごりゃあ!」
と彼氏がキレ始めた。
「なんじゃこのきったない写真は!ああ!」
「それはあんたの写真が悪いからだよ。ほらこの写真見てみ。これはキレイに写ってるだろ。これは明るいところでちゃんと写してるからきれいなんだよ。」
「ああ?こんなに汚かったらウォルマートと変わらないじゃねえか!お前の腕が悪いからだろうが!何言ってる?」
「はあ?あんたの写真が悪いからだって言ってるだろう。元々悪い写真をキレイにできるわけないだろう。この写真見てみ。外で撮った写真はシャープでキレイだろう。暗いところで撮ると光不足できたなくなるんだよ。」
「うそいえ!これは明るいところで撮った。ブーシット!おまえブーシットだ!」(*Bullshit。ウシの糞。スラングで大うそという意味。タブー。)
「ああああ!?おまえがブーシットだわ!」
黒人男性は興奮しまくり今にもパンチが飛んできそうな勢いだ。
しかしこっちも頭に血が昇って「そんなの関係ね~」的な勢いになっている。
いや落ち着け。
いくら説明してもこいつの頭脳では理解することができない。
そんなことに労力をつぎこんでも無駄なだけだ。
まして殴られたら何の得にもならん。
と沈黙を決め込み、
ほれっと残りの写真と封筒を机に放り投げてやった。
あ~腹立つ。
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by canadianman | 2010-07-21 22:37 | 業務日誌

148 書くことがない

■ ■ ■
もう一人の従業員、ガーヤにスタンプ台を買ってくるように頼まれたので1ドルショップに寄ってから出勤した。

■ ■ ■
ガーヤとバトンタッチし、椅子に座る。
・・・
・・・
・・・
恐ろしく暇だ。

■ ■ ■
・・・
・・・
・・・
今日は何かイベントでもあるのかと疑いたくなるくらい暇だ。

■ ■ ■
インド人のおばさんから2ドルチップをもらった。

■ ■ ■
ガーナ人らしきおばさんと、
まけろまけないの言い争いで勝った。

■ ■ ■
早めに店を閉めて帰った。
こんな日もあるんだな。
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by canadianman | 2010-07-20 21:52 | 業務日誌
■ ■ ■
ベトナム人歌手、リンさんの妹が来た。(137参照)
今日も無愛想だった。

■ ■ ■
今日は月曜日なのでわりと忙しい。
午後3時、
店内はお客さんでいっぱいになった。
ちょうど見習いのシャンタンが来ているので、
作業を分担する。
お客さんに呼ばれて行っていた駐車場から戻ると、
シャンタンが新しいお客さんの証明写真を撮っていた。
ほう。
何も言わなくても少しはできるようになってきたか。よしよし。
と親方気分でシャンタンの成長に感心する。
あれ?
あの顔はどこかで・・・

竹セン!(027参照)
でた~!!!
がんばってくれシャンタン。

■ ■ ■
午後6時半、
「アニキ、サヨナラ。」
とシャンタンが帰っていった。

■ ■ ■
ベトナム人歌手のリンさんが来た。(144参照)
「ハーイ、TAQ。」
「ハーイ、リン元気?」
今日も息子と2人だ。
仲のいい親子で微笑ましい。
今日もたくさんのプリントを注文してくれた。
後ろに立った彼女の指示(明るさ、拡大)を聞きながら校正していく。
週に2回くらい来てくれるのでこれがパターンになってきた。
ベトナムのお寺での写真を校正していると、
すごい写真が出てきた。
ダライラマ14世。
彼が僧侶と女性と3人で写っている。
「すごい!彼に会ったの?これあなた?」
「違うわ。妹よ。これは私のお兄さん。」
なんかすごい家の人なんですね・・・
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by canadianman | 2010-07-19 21:59 | 業務日誌