カナダ一治安の悪い交差点にあるフォトスタジオで働く日本人の業務日誌


by canadianman

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■ ■ ■
黒人の女の子2人が入って来た。
元気で礼儀正しい。
大学生だろうか。
まずは髪が長い女の子からパスポート写真を撮った。
「はい、ちょっと上向いて~。」
パシャ
彼女のところへ行き、撮った写真を見せる。
「ベリーベリーナイス!」
とても満足そう。
そうしたら髪の短い女の子が、
「ほら言ったでしょう。」
と得意そうだった。
どうやら彼女が友達を連れてきてくれたようだ。
ありがたい。
完璧な英語を話す2人だが、
2人だけで話すときは違う国の言葉で話している。
響きからガーナの言葉、TWI語っぽい・・・
どのタイミングでTWI語を使おうか。
ひひひ
パスポート写真のプリントを開始し、
スタジオ写真の準備をしていると、
「あなたどこの出身?中国?」
と聞かれた。
「ジャパン。」
と答えると、
「コンニチハ!」
と言ってきた。
おおすごい。
「でも、意味を知らないのよ。Thank Youって意味?」
と尋ねてきた。
しめた。
このタイミングじゃ~!
「ウォホテセン(TWI語で元気?)って意味だよ。」
と言って、大笑いさせた。

■ ■ ■
ポケット虫眼鏡おじさんがまた来た。(109参照)

■ ■ ■
今日はボスがずっといる。
幸い機嫌がよく、
むしろ機嫌が悪いこっちに気を使っているくらいなのであまり苦痛ではない。

■ ■ ■
黒人男性が来た。
いつもお客に無愛想なボスがやたらとフレンドリーに対応している。
あとから来た奥さんの顔を見て分かった。
娘のバースデー写真をうちに頼んだお客さんだ。
今日は男性のパスポート写真が欲しいという。
どこの国か尋ねると、
「セントルシア。」
セントルシアのサイズは分からんぞ。
「俺がネットで調べるから、お前写真を撮れ。」
やる気を見せるボス。
写真を撮影し、
ボスの調査結果を待つこと5分。
「う~ん。こっちへ来てもらえる?」
何か分かったようだ。
男性、奥さんと一緒にボスのパソコンを覗き込む。
「ここにこう書いてある。パスポートサイズの写真4枚が必要。でもサイズが書いてないんだよな・・・」
しかし右上にサンプルらしき写真が見える。
奥さんも気づいたらしく、
「これ拡大できないの?サイズが分かるかもしれないわ。」
「いやでもこのサイト、セントルシアのパスポートじゃない。」
はあ?
何やねんそれ。
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by canadianman | 2010-05-31 23:58 | 業務日誌

109 国際フライデー

■ ■ ■
車椅子のおじいさんとその奥さんが来た。(103参照)
今日はさらにもう一人の女性がいる。
ああ!
スナックのママ!
彼女はNAH LAHというベトナミィーズサンドウィッチのお店で働いているおばさんだ。(077参照)
一見上品なスナックのママ風で、
こっちがいつも笑顔で注文しているのに一切笑顔を見せないおもしろいおばさんだ。
しかし今日は笑顔。
「ハーイ!昨日お昼買いにお店にいったけど、いなかったよね?」
「ああ。そうなの。昨日は休みだったからね。何食べた?」
店でのあの無愛想さは何?とつっこみを入れたくなる。
どうやらこの夫婦が前回来たときに、
英語がしゃべれないのでうまく通じなかったらしく、
スナックのママを通訳としてつれてきたようだ。
同じアジア人同士なのでうちとけやすい。
写真を待つ間、
「カモーン(ベトナム語でありがとう)。」
の練習をした。

■ ■ ■
おとなしい白人男性が来た。
「こないだこの店でパスポート写真撮ったんだけど、サイズが違ってたよ。」
と言ってパスポート写真のサイズが書かれた書類を見せてくれた。
「このサイズは初めて見ますね。どこのパスポートですか?」
と聞くと、
「アイリッシュパスポート。」
とのこと。
おお!
50ヶ国達成!

■ ■ ■
メガネをかけたタミル人男性が来た。
通りすがりに寄ったらしく、
このフレームはいくらかとか、
このサイズに拡大プリントしたらいくらとか、
いろいろと質問をしてきた。
タミル人だと思っていたが、
なまりからすぐガイアナ人だと分かった。
「この写真をコピーしてもらえないかな。」
といって財布の中にはいっている自分の写真を渡してきた。
卒業写真だ。
ローブを着て、箱のような帽子を被っている。
「すごい。最近卒業したの?」
と聞くと、
財布の中からラミネートされた卒業証書のミニコピーがどさっとでてきて、
「ほらこれが私の卒業証書だ。」
と自信満々な顔で卒業証書を見せてくれた。
なんてマメな。
それにしてもすごい数だ。
勉強が大好きな人なんだろう。
と感心していたら、
ポケットから虫眼鏡まででてきて、
「これでよく見えるよ。」
と渡された。
マメすぎる・・・

■ ■ ■
スカーフを巻いた女性と、その父親が来た。
娘の市民カード用の写真が欲しいとのこと。
二人が自分の国の言葉で何やら話している。
JAHが描かれた絵を指差してるので彼のことについて何か言っているようだ。(098参照)
雰囲気からして何人かよく分からなかったので、
もしかしたらこの人達も初かもと思い、
「どこの出身ですか?」
と尋ねた。
「エチオピア。」
おお!
エチオピア!
初ではないが、レアだ。
「ああなるほど!だからJAHを指さしていたんだね。」
「そうだよ。知ってるの?私たちの王だよ。」
ジャマイカのラスタファライという宗教思想がエチオピアの王を神とあがめている。
でもその国民はイスラム教徒なんだ・・・
興味深い・・・

■ ■ ■
掃除を済ませ、
プリンターのトナーを洗い、
「OPEN」のネオンサインを消して、
帰ろうかと思ったら、
東ヨーロッパ人ぽい女性3人が来た。
見た感じ祖母、母、娘だ。
「ごめん、もう店閉めちゃったよ。」
と言うと、
「写真だけ撮って欲しいの。明日撮りに来るから。」
と言う事なので快くOKした。
3人の会話を聞き、
ロシア語っぽい響きだったので、
「ロシア語?」
と聞くと、
「イラン」
という答えが返ってきた。
今日も国際的な一日だった。
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by canadianman | 2010-05-29 22:04 | 業務日誌

108 まかしてください

■ ■ ■
なぜか昨日も休みになり1日ぶりに出勤した。
冷蔵庫に入れておいたブドウがどうなっているか気になる・・・
ボスが出て行ったあとで冷蔵庫を開けると、
無傷で残っていた。
まだ冷蔵庫を活用し始めたことを知らないようだ。
よしよし。

■ ■ ■
前にスタジオ写真を撮りにきた女性が来た。
困った顔をしている。
「あの、あなた車のこと分かる?買い物を済ませて帰ろうと思ったら、車のエンジンがかからなくなってしまったの・・・」
「ええ!それは困ったね。だけど俺は車屋じゃなくて写真屋だからね~。多分無理だよ・・・」
一度はそう言ったものの、
女性が助けを求めているのに何もしない訳にはいかない。
「どこの車?」
店の外に出て車を確認する。
トヨタ!
もしかしたら気持ちが通じるかもしれない。
車のところに行くと、
運転席に座っていた女性が降りてきて、
恥ずかしそうに
「ハーイ」
と声をかけてきた。
よっしゃ。
いいとこ見せるぞ。
と運転席に座ったのはいいが、
ブレーキを右足で踏んでいいものか左足で踏んでいいものか一瞬とまどった。
悲しい・・・
右足でブレーキを踏み、
シフトがパーキングにあるかを確認して、
サイドブレーキを引く。
よしエンジン始動。
と思ったらハンドルロックがかかっているだけだった。
クシュシュシュシュ・・・
「ハンドルロックだったね。またこうなったらハンドルとキーを同時に回せば解除できるよ。気をつけてね。バーイ。」
店へ戻りながら、
心の中で
「きまった。」
とガッツポーズをした。

■ ■ ■
リーダーが来た。(106参照)
リーダーは多分おばさんなのだが、さんちゃんと同じで若々しい。
「暑いの~!こんな暑い日はスイカでも食って、この暑さから避難じゃ~。じゃあね。ベイビー。」
やっぱおばさんだった。

■ ■ ■
暇なので外を見ていると、
一人のリーマンが駐車場から真っ直ぐこちらへ向かってくるのが見えた。
来る来る来る・・・
ガチャ
店へ入り、通路をさっそうと歩きながら、ジャケットに袖を通し、
「ハイ。パスポート写真何分でできる?」
と聞いてきた。
「5分です。」
と答えたときには、
もうすでに椅子に座って準備ができていた。
速!
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by canadianman | 2010-05-28 22:36 | 業務日誌
■ ■ ■
3連休だったので休みボケしている。
いつもなら無意識でこなせる作業をいちいち考えながらしないといけない。
夕方までの辛抱だ。

■ ■ ■
ボスの機嫌が悪い。
電話で、
「・・・なんでまだ解約できてないんだ。はあ?なんで?それはおかしいだろう。今すぐうちとの契約を解約するか、それとも俺が紹介した人達全員に解約を薦められるかどっちがいいの?え?!」
と何やらもめているようだ。
おお。
八つ当たりされないようにせねば・・・
と思っていたら、
電話を切ったボスが、
「TAQ!その髪型いいなあ!ナイス!」
と親指をあげてきた。
えええ!
5日前に切ってたじゃん!

■ ■ ■
ジーナが来た。(100参照)
彼女はいつもハッピーな人で、話していると元気をもらえる。
今日はパスポート写真を撮っていった。

■ ■ ■
黒人男性がパスポート写真を撮りに来た。
背はやや低めでガタイがよく、声がとても低くて渋い。
写真撮影が終わり、色の校正など作業をしていると、
「君学生なの?」
と質問された。
そこから会話が始まり、
「俺日本から来てるんだけどね。」
と言うと、
「ええ?冗談はよしてくれよ。マジで?」
と渋い声が高くなった。
「トロントで日本人に会ったの初めてだよ。ちょっと待って、今嫁はんに電話するわ!」
と言って奥さんに電話をかけ始めた。
おお。
有名人になった気分だ。
「おお。嬉しいぜ~。俺、日本が好きでよう。いつか行こうと思ってるんだ。いとこが20人もいて、日本人の奥さんもらっているんだ。」
とのこと。
それはすごい。
「またお前に会いに来るよ。ありがとう。俺はピーラ。名前は?おお。TAQ。じゃあまた会おう。」
と握手を交わして別れた。

■ ■ ■
「やあ。この辺でインターネットカフェどこにあるか知らない?」
とおじさんが入って来た。
「うん。分からないな~。結構お客さんに聞かれるんだけどね。」
と言うと、
悲しそうな顔をしたので、
「インターネット使って何がしたいの?」
と一応聞いてみた。
「自分のメールを大至急チェックしたくてね。ただそれだけなんだけど。」
と言うので使わせてあげた。
ちなみにボスならまず使わせないだろう。
だが、この人がうちのお客さんになってくれて、
さらに家族や友人をつれてきてくれるようになったら・・・
と、先のことまで考えるとお安い御用だ。

■ ■ ■
故宮澤喜一元首相が来た。
「君ベトナム人?」
と聞いてきたので、
「ジャパニーズ。」
と答えると、少し残念そうな顔をした。
英語が得意でないようで、
ジェスチャーを交えながら写真をプリントしたいと言って来た。
宮澤さんの右腕には自分で入れたようなお粗末な「ハートに矢が刺さっている」柄のタトゥーの跡がうっすら見える。
昔はワルだったのだろうか。
数枚のプリントが終わり、渡して彼を送った。

■ ■ ■
30分後宮澤さんがまた来た。
「あの、CDコピーOK?2つ。」
データディスクのバックアップをしたいようだ。
「うんできるよ。」
と教えると、
「ありがとう。」
と言って帰って行った。

■ ■ ■
30分後宮澤さんがまた来た。
「このCD、2つコピープリーズ。時間どのくらい?」
と聞かれたので、
「30分後。」
と行って彼を送った。

■ ■ ■
30分後宮澤さんがまた来た。
「できた?」
「うんちょうど今焼きあがったところだよ。」
と言ってディスクを渡す。
すると、
「ア、アリ・ガト。」
と日本語でお礼を言ってくれた。
彼は昔バンクーバーにいて、日本食レストランで働いていたそうだ。
「ありがとう。名前は?OK。TAQ。私はバン。」
と言って帰って行った。

■ ■ ■
子供を連れたベトナム人女性が来た。
「いい色でプリントしてね。明るすぎず、暗すぎず。ナチュラルに。」
おお、そう言ってもらえるとやる気がわく。
約100枚の写真をプリントした。
どうやら彼女は歌手のようで、ベトナムでのコンサートの写真やスナップ写真などが写っていた。
それで独特のオーラがあったのか・・・
写真を渡すと、
一枚一枚めくりながら、
「うん。いい色ね。ありがとう。また来るわ。」
と言って帰っていった。
よし。

■ ■ ■
宮澤バンがまた来た。
「あの。写真大きくできる?いくら?」
と聞いて帰っていった。
家が近いのだろうか。
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by canadianman | 2010-05-25 22:39 | 業務日誌
■ ■ ■
朝一で来た黒人女性のスナップ写真を撮影していると、
「ハウアーユウ!」
と黒人女性が大きな声で入って来た。
「元気だよ。」
と言うと、
「疲れた~疲れた~。」
と大きな声で返してきた。
テンション高いのか低いのかどっち?
と思って彼女をよくみると、
リーダーだった。(089参照)
トレードマークの長いドレッドがそれぞれくるくるに丸まってブッダの頭のようになっている。
相変わらずインパクト大だ。

■ ■ ■
リーダーがプリント注文機で写真を選んでいると、
黒人男性が入って来た。
こないだのソファーの彼だ。(102参照)
今朝はわりと忙しい。
「君のソファーの写真、バス停で見たよ。」
と声をかけると、
リーダーが食いついてきた。
彼がソファーを売りたがっていることを伝えると、
「私にも写真一枚ちょうだい。家の玄関に貼っておくと色んな人がくるからすぐに買い手を見つけてあげられるわよ。」
と世話好きな一面を見せてくれた。
リーダーは本当に話し好きで、しゃべり始めたらまず止まらない。
さんちゃんもしゃべり始めたら止まらないが、
ニコチン、もしくはエネルギーが切れると気配がなくなるほど静かになる。
しかしリーダーは底なしだ。
プリント注文機の画面に映った写真を一枚一枚ソファーの彼に説明している。
気の毒に・・・

■ ■ ■
リーダーの持っている2枚のメモリーカードの内、1枚目が終わったのでプリントを開始した。
写真解説は相変わらず続いている。
「・・・でね、ほらこれ。KRS-One。彼がそこに来てね~。コミニュティーの子供達を集めてイベントをしたのよ。」*KRS-One=NYはBronxのHip Hopアーティスト。Hip Hopの神的存在。
なにぃ?
あのKRS-OneがJanexFinchにだと?
表情から察したのか、
「ウソじゃないわよ。あなたこっちへ来てごらん。」
写真を見るとリーダーとKRS-Oneが親しげに写真に写っている。
JanexFinchのバスケットコートで、
黒人の子供たちが集まってブレイクダンスをしたり、
グラフィティを描いたり、
何とも微笑ましい光景だ。*ちなみに去年KRS-Oneがホストを務めるコンサートでは1万6千人の観客を動因した。
リーダースゲー!
しかし、傍聴席へついたのがまずかった。
ソファーの彼と一緒に彼女の熱い話を1時間も聞かされるハメになってしまった。
かなりしんどかったが、
分かったことを要約すると、
・彼女はトリニダード出身。ジャメイカじゃなかった。
・彼女のお父さんは中国人。苗字はチョウ。ということでハーフブラック、ハーフチャイニーズ。ちなみに100%黒人だと思っていた。
・絵を描く。めっちゃうまい。アジア人のDNAのおかげらしい。
・彼女の存在自体がアート。しゃべっているときの仕草、言葉、すごいパワーが宿っている。
・スピリチュアルな人間。自分の体と常に対話している。ちょっと師匠にしたいくらいネガティブとポジティブのことを理解しているよう。ヒーラーなのかもしれない。
・コネクションの広さがスゴイ。
・俺のことを中国人だと思っている。
という、本当に素晴らしい人だった。
話さえ短ければ。

■ ■ ■
ボスが遅れて出勤した。
今日はわりと店にいる時間が長かったが、
やはり4時ごろ店を出て行った。

■ ■ ■
奥の部屋に行くと、
バナナがまた1本減っていた。
いつの間に!

■ ■ ■
奥の部屋の掃除をしていると、
「ハウアーユウ!」
とでかい声が聞こえた。
見るとマシュマロマンが立っていた。(105参照)
昨日の5秒留守電が効いたようだ。
300枚もある彼の写真を手渡す。
すると子供のように
「ほっほーい!ひゃっひゃー!」
とゴリラのようにはしゃぎ始めた。
彼のエンターテイナーぶりは表彰に値する。
1枚1枚写真を見はじめたので、
これは長いと思い掃除の続きをする。
そろそろいいだろうと思って、
「どう?写真ナイスでしょう。」
と声をかけると、
ものすごい低いテンションで、
「だろうね。」
と返してきた。
あれ?気に入らんかったんかいな。
そして、
「今日金持ってないから、写真要らないや。気に入らないから要らない。」
と言い始めた。
「おいおいおい!そりゃないぜ~!カモーン!」
どうせからかっているのは分かっている。
すると、
「ゴザイマセン。」
と日本語を話してきた。
なにぃ!
「なんで日本語知ってるの?」
と聞くと、
「俺日本のアニメ映画が好きだ。ポニョとか。お前ポニョ知ってる?」
と彼の口からポニョが出てきた。
「マジで?その監督は素晴らしい監督でね、他にもプリンセスモノノキ(もののけ姫)とか・・・」
「それも持ってる。あの監督の作品はいいね。」
えええ!
マシュマロマン、ジブリ好きだったとは・・・
さらに彼はこう続けた。
「俺の兄弟が4人も日本に住んでいたことがあるよ。その内2人は日本人の女性と結婚してサイタマケンとカワグチに住んでいる。俺は去年日本へ遊びに行ったよ。」
何だと~!
マシュマロマンの兄弟が日本にいる?
これはスクープだ。
「日本語の言葉と俺の国の言葉はいくつか同じのがあって面白い。例えば、オサトという場所がある。オカダという街もある。そして俺はエドから来たよ。」
「へぇ~そうなんだ。エドは東京のことだからね~。面白い。」
マシュマロマンが江戸出身だと判明した。
この人最高。
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by canadianman | 2010-05-21 22:31 | 業務日誌

105 今日は桃色

■ ■ ■
出勤して奥の部屋に行くと、
昨日買って置いておいたバナナが一本なくなっていた。

■ ■ ■
陽気なお母さんが来た。
スパニッシュなまりの大きな声でボスと話をしている。
「・・・で、このメールアドレスにその写真を送ってちょうだい。広告に載せるから。・・・私はコスタリカ出身よ。」
おお。
コスタリカ!
あったようでなかったコスタリカ!
久々に新しい国追加。

■ ■ ■
クラブ友達とチビッコ3人を連れたジャメイカンのさんちゃんが上下ピンクで登場した。
「ハロースウィートハート!」
今日は連れがいるのでいつもよりさらに機嫌がよさそうだ。
友達が写真をプリントしたいらしく、
プリント注文機の前へ行く二人。
さんちゃんは、
「ここをこうタッチするのよ。ちょっとペン貸してもらえる?ほら、これを使うと楽チンよ。」
と100%マスターしているプリント注文機の使い方を友達に教えてあげている。
おおこれで自分の仕事ができる。
ありがとうさんちゃん。
コンコン
と窓ガラスを叩く音がするので見たら、
通りがかった黒人女性がさんちゃんに手をふっていた。
この辺のジャメイカンで彼女を知らない人はいないだろう。
その後もフレームやアルバムを勧めたりと、
自分の連れに接客していた。
頼もしいお客さんだ。

■ ■ ■
昨日、もしくは今日来ると言っていたマシュマロマンが来なかった。(103参照)
かなりの枚数をプリントしているので、取りに来てもらわないと困る。
というわけで電話をかけることにした。
トゥルルル
トゥルルル
「今電話にでることができません。」
と電話機のアナウンスのあと、
つぶやくようなやる気のない声で、
「アレックス。どうぞ。」
と録音メッセージが流れた。
なんて無愛想な。
とりあえずメッセージを残すことにした。
「ピー」
「ハロー。こちらは写真屋です。Jane & F・・・」
「ピー」
終わるの早っ!!!
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by canadianman | 2010-05-20 23:09 | 業務日誌

104 トロントの剛田

■ ■ ■
ボスが出かける前にこう言った。
「TAQ!お前、いつも外食ばっかしてると体によくないぞ。果物とかも食べないとな。ほら、これ見ろ。いい冷蔵庫があるのに全然使ってない。果物買って入れておけよ。いつでも食べれるだろ?前はクッキーとかお菓子があったのに、最近何もないから腹が減ったときに困る。」
えええええええええええ~!!!!!
自分で買えや。

■ ■ ■
タミル人女性が来た。
緊張したのか、
「ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ぴ・ピクチャー」
「ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・パスポート」
とものすごいスピードでぴとぱを連呼した。
速攻でくるっと後ろに振り返って、
頬の肉をこれでもかというくらい咬みながら椅子へ案内した。
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by canadianman | 2010-05-19 22:19 | 業務日誌

103 ベトナム人

■ ■ ■
アジア人のおじいさんとおばさんが来た。
おじいさんは身体が不自由なようで、車椅子に乗っている。
彼のパスポート写真が欲しいというので、車椅子からおりて椅子に座ってもらい、写真を撮影する。
パシャ。
5分後、できた写真をおばさんに渡してお金をもらう。
おばさんは、
「Thank You.」
といったあと、
「カモン。」
と続けた。
あ。ベトナム語だ。*ありがとうの意味。
ベトナム人だと思われているようだ。
もちろん、
「カモン。」
と言ってベトナム人のふりをしておいた。

■ ■ ■
歯が2本のベトナム人おばあちゃんが来た。(089参照)
このおばあちゃんはいつも何か言う前に、
トントン
と肩を叩いてくる。
そして95%ベトナム語で話しかけてくる。
最近は彼女とのコミュニケーションもなれてきて、
なかなか意思疎通ができるようになってきた。
今日はいつものように肩をトントンと叩いてきて、
カメラを構えるマネをして、
「にゃむにゃむ」
と言っている。
そしてカメラを取り出して指さす。
「ああ、フィルムね!」
入れてくれとジェスチャーするのでフィルムを入れてあげる。
ちゃんと写真が撮れるかどうか確かめたいらしく、
こっちへカメラを向けてきた。
一応笑顔を作る。
・・・
・・・
・・・
まだかいな。
「ここを押すんだよ。」
とシャッターの位置を教えてあげ、
一応笑顔を作りなおす。
・・・
・・・
・・・
ボタンから外れすぎて、ボディを一生懸命押そうとしている。
おいおいおばあちゃん。
一枚とるのに1分かかった。

■ ■ ■
「おい、俺のランチを温めてくれ。」
ボスがパソコンをかまいながら頼んできた。
それくらい自分でせえ。
「はいはい。」
と奥の部屋に行き、
ボスのランチボックスを電子レンジに入れる。
今日のランチは奥さんが作ったパスタだ。
そこら辺に無造作においてあるフォークを洗って、
一緒にボスのところへ持っていってやる。
なんて優しいんだ。
ボスは一口食べたあと、
「TAQ、お前これ食べてもいいぞ。一口食べてみろ。好きだったらそのまま全部食べな。俺は外へ買いに行ってくるから。」
と言ってきた。
どうせ食いたくないからだというのは分かっていたが、
「ありがとう。」
と言って食べることにした。
一口食べた後、
自分の推測は合っていたと確信した。

■ ■ ■
マシュマロマンが閉店間際に来た。(069参照)
前回、
「もうこの店には来ん!」
とボスに腹を立てていたので、
来なくなったと思っていたから嬉しかった。
彼はプリント注文機の使い方をマスターしているので自分で勝手に注文を始めている。
注文機では写真の向きを変えられないので、
縦長に写真を撮った場合は横になった状態で表示される。
マシュマロマンが頭を横に向けて操作しているところを見ると、
縦長に撮った写真がほとんどなのだろう。
かなり長い時間機械をかまっている。
どれくらいの量なのだろうか・・・
とふと彼の手元をみるとエンピツを手にしていた。
注文機のタッチパネルは感度が悪いのでペンなどでタッチすると操作しやすいからだ。
さすが上級者。
と思ったらエンピツの先の方で押していた。
「おいおいおい!」
壊れる!壊れる!
汚れる!汚れる!
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by canadianman | 2010-05-18 22:54 | 業務日誌
■ ■ ■
フレームおばさんが来た。
アクセントからしてガイアナ人のこのおばさんは、
毎週必ず店へ来て、
「ヘーイ!まだ私のフレーム入荷してないの?カモーン!あなたのボスに言っておきなさいよ!」
と言って帰っていく。
フレームおばさんは金色のフレームを欲しがっている。
一度ボスに聞いたが、もう作っていないので入荷することはないとのこと。
それを毎回毎回彼女に伝えるのが、
「ヘイ!そんなわけはないわ。あなたのボスに言っておきなさいよ。」
と言って帰っていくのだ。
さすがにいつ来てもフレームが入ってこないので、諦めたらしく、
「じゃあこれで我慢するわ。いくら?ええ?カモーン!高いわ!あなたのボスに言っておきなさい。私が来たと。」
と言って帰っていった。
カリビアンなまりで話されるのでおもしろくてしょうがない。*日本語で言うと関西弁のイントネーション

■ ■ ■
中国人のおばちゃん3人組が来た。
3人のうち、刈上げでパーマのおばちゃんのパスポート写真を撮影した。
いい写真が出来たので、
「ほら見てごらん、いい写真が撮れたよ~。」
と袋に入れる前におばちゃんに見せると、
「ヤング。ヤング。」
と言って喜んでいた。
日本のおばちゃんと同じリアクションやん。

■ ■ ■
黒人のおばちゃん2人と、小さい子供が来た。
のんびりした感じといい、言葉といい、ガーナ人だろう。
鏡の前でヅラを整えながら、
「この子、私の孫なのよ。そして彼女はわたしのお母さん。」
と教えてくれた。
「えええ?ということはひ孫?あなたもとても若く見えるね~。驚いた~。」
と言うと、
「もう61歳よ。孫が11人もいるのよ。」
と言って笑っていた。
とても61には見えない。
しかも撮った写真はお姉さんと言ってもいいくらい若々しく撮れた。

■ ■ ■
「これ、スキャンしてもらえないかな?」
とレコードを持った黒人の青年が来た。
見た目はそこら辺の兄ちゃんだが、とても礼儀正しい青年だ。
「いいよ。じゃあそれ貸してもらえる?」
と快く引き受ける。
レコードのジャケットを見ると、
大きく「Earth Wind & The Fire」と書かれていた。
そこから音楽の話が始まり、お互い好きなアーティストが同じということで、
一気に仲良くなった。
彼はHip Hopのアーティストらしく、
「じゃあ、俺のフリースタイルを見せてあげるね。」*即興で歌詞を作りながら歌っていく
と言って、その場でラップを始めた。
しかし、ほとんど聞き取れず、
好きなアーティスト名がでたところでしか反応できなかったのが情けなかった。

■ ■ ■
その青年との話に夢中になっていると、
「あ。お客さんが来てるよ。」
と彼がアゴで入口の方をさした。
パッと見ると、
腰に手をあててポーズをきめたジャメイカンのさんちゃんが立っていた。
「おお!ハーイ!さんっ・・・久しぶり~!会いたかったよ。」
今日のヅラはおさげで女の子っぽい感じだ。
「久しぶりね~。今日は天気がいいわね~。」
今日もご機嫌のようだ。
「今日はメモリーカードの写真をDVDにコピーしてちょうだい。写真がたまっちゃって残り枚数が少なくなってしまたの。」
と言ってメモリーカードを渡してきた。
「OK!20分くらい待ってね。」
と言ってコピー作業を開始する。
「今日は写真のプリントはしないの?」
パソコンの机から入口の椅子に座っているさんちゃんに大声で話しかける。
・・・
答えてくれない。
実は期限が悪いのだろうか?
カードからパソコンへのコピーが終わり、あとはDVDが焼きあがるのを待つだけとなったところで彼女に話しかける。
「今日のブラウスいいね~素敵だね。」
水色のチェック柄で、春っぽくていい。
すると何も言わずに椅子を立って、自分の前まで歩いてきて、
靴を自慢げに見せてくれた。
「おお同じ柄!いいね~!」
ファンキーなおばあちゃんだ。

■ ■ ■
約15分後、DVDがもう少しでできあがるというところで、
さんちゃんが、
「イエス。今日も何枚かプリントするわよ~。」
と15分前の質問の回答をしてくれた。
すごい時間差攻撃だ。

■ ■ ■
黒人男性が来た。
写真16枚のプリント注文だ。
しかしそのうち10枚がソファーの写真。
「ちょっと来てもらえますか?これ誰も写ってないけど、間違えて押したの?」
と確認をとる。
「いやいいんだよ。そのままプリントしてくれ。ケベック州に引っ越すことになってね、今ソファーを買ってくれる人を探してるんだ。」
とのことだった。
「ちょっと隣の店に行ってくるよ。」
と男性は店を出て行った。

■ ■ ■
10分後、戻ってきた男性に写真を渡し、お金を受け取る。
男性が店を出ようとして戻ってきた。
「おい、このお金かえてくれ。おつりでもらったこの5ドル札、ボロボロじゃないか。ほら。」
といってお金を見せてきた。
やっぱり・・・
さんちゃんストローのようにくるくるにして渡してきたお札だった。
頼むよさんちゃん・・・

■ ■ ■
時刻は9時。
やっと閉店時間だ。
長い1日だった。
店をしめバス停へ向かう。
今日は風がすごく強いので、風除けの中へ入った。
ふと壁に張ってある写真つきの張り紙に目がとまった。
「ソファー売ります。600ドル。電話はこちらまで。」
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by canadianman | 2010-05-14 23:22 | 業務日誌

101 マイクロの悲劇

■ ■ ■
今日もランチはフォーだ。
最近はほぼ100%通っている、隣の隣にあるベトナミィーズレストラン、フォーコムベトナムへ行く。
そして決まっていつもの
「P2、ラージ、持ち帰りで」
をオーダーする。
今日はオーナーのお姉さんがいない。
開店以来1日も休んだことがないと言っていたが、ついに休みがとれたのだろうか。
料理が出来上がるまでの間、真ん中の円卓に座って待つ。
するとレジの方から大きな声が聞こえてきた。
「・・・ってわけだ。人生は楽じゃないぜ。俺はインドにいたころ・・・」
インド人の青年が昼間から酔っ払って店員の兄ちゃんに説教していた。
かわいそうに・・・

■ ■ ■
黒人の姉ちゃん2人が来た。
元気で愛想がある2人だ。
「写真プリントしたいんだけど、このチップからできるよね?前にここでしてもらったことがあるから。」
と言って、
マイクロSDカードという、小さな小さなメモリーカードを出してきた。
よく携帯電話などに使われているカードだが、その大きさは小指の爪ほど。
はっきりいって嫌いだ。
小さいにもほどがある。
プリンター横の引き出しからカードリーダーを取り出し、パソコンに接続する。
このカードリーダーは様々な種類のカードに対応しているタイプのもので、
名刺くらいの大きさの箱に大小さまざまな穴がついている。
「ええと、マイクロSD、マイクロSDと・・・」
小さい穴を探す。
「よしと。」
とカードを挿入しようとしたら、
スルッ
カチャ。
穴を間違えて入れてしまい、カードリーダー内部に落ちてしまった。
「ええええ!」
やばい。
いや、まて。
焦るな。
落ち着け。
間違えて入れた穴を下向きにして、カードリーダーを振ってみる。
カチャカチャカチャ。
「オーマイガー!」
「ああ!あなた詰まらせたの?」
「うん・・・ちょっと待って。」
爪をプラスチックの継ぎ目に差してこじあけようと試みる。
案外簡単に分解できるかもしれない。
メリメリメリメリ
おおおお。
いかん。
壊れてしまう。
「ちょっと~頼むわよ~。この写真今日中に提出しないといけないんだから!」
まじかよ~。
出てきてくれ~。
カチャカチャカチャカチャ
・・・
こうなったら分解するしかない。
ものさしを取ってきた。
よしやるぞ。
とカードリーダーを手にした瞬間。
ポト。
カードがでてきてくれた。
本当に嬉しかった。
そしてますますマイクロSDが嫌いになった。

■ ■ ■
今日の天気は最悪だ。
雨がどしゃ降り。
おまけに寒い。
こんな日は遅くまで店を開けておくメリットがない。
よし、
勝手に1時間早く閉店だ。
掃除をし、
プリンターのトナーを取り出し、水につける。
レジを閉めて今日の仕事は終了だ。
パーカーを着てフードをかぶって、イヤホンを耳に装着し、傘を手に取る。
よっしゃ。
「おい。帰るなんて言うんじゃないだろうな。」
店の入口に背の高い男性と、黒人女性が立っていた。
げげ。
「ごめん、もう閉めちゃったよ。明日来てくれる?」
「ダメだ。写真を撮ってくれ!」
「いやいやいや。見てよ。トナーを取り出しちゃったから、もうプリントできないんだ。」
「いやだ。写真を撮ってくれ!」
オーマイガー。
「写真は撮れるけど、今渡せないよ。明日取りにきてもらうことになるけど大丈夫?」
「全然大丈夫。ヤマン。今写真を撮ってもらいたいんだよ。ユノー?」
どうやらドレスアップした今の写真が欲しいみたいだ。
アクセントからしてジャメイカンだろう。
「どうやってポーズとればいい?こうか?」
などと、照れる男性の写真を撮影して今日の仕事を終えた。
他にも写真コピーのお客さんが来て、
結局店を出たのは9時だった。
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by canadianman | 2010-05-13 22:32 | 業務日誌