カナダ一治安の悪い交差点にあるフォトスタジオで働く日本人の業務日誌


by canadianman

009 人差し指が筋肉痛

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親子が来た。
注文はインドのビザ用写真。
値段が11ドル29セントだということを告げると、
「あなたのボスはいつも8ドルにしてくれるわ。そんな値段を払ったこと一度もないわ。」
「いやいや、無理無理。」
全くひかないので、まあとりあえず写真撮ってプリントした。
その間に別の男性。
写真を撮影し、彼の写真をプリント。
インドビザ写真ができあがる。
そしたらその女、7ドルだけ机において、写真をうけとろうとする。
「おい!3ドル足りないよ。写真は渡せないね。」
「何言ってるの。これでいいの。彼はいつもこの値段にしてくれるの。」
まあ強情で言うことを聞かない。
誰もお客さんがいないところだったら、まあ別にいいけど、普通料金を払う隣の彼はどうなる!
いいお客さんは損して、お前のような汚いやつが得していいのか!
悔しいけど、永遠に折れそうになかったのでフン!と言って渡してやった。
そしたら男性
「大変だな~!ははは~」
「みろよ、あいつら450万のでっかいRV車に乗ってるぜ。払えないわけがないのにな~」
悪い客もいればいい客もいる。

■ ■ ■
口ひげが逆Uの字の男が来た。
どこからどう見ても悪人だ。
パスポートの写真が必要とのこと。
コートを脱ぎTシャツ姿で撮影した。
できあがった写真を見て逆U、
「いや~これはどうみてもギャングだな~。スーツのジャケットを着た姿でもう一度撮ってもらえないか。」
いやその前にそのヒゲそろうや。

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ベトナム人夫婦が来た。
ハンチングでちょび髭の男性がマミーDにそっくりだった。
それだけ。

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カナダ人親子が来た。
目的は子供のパスポート写真。
こどもは5歳くらいだろうか、とてもかわいらしい男の子だ。
どこの国でも同じだと思うが、カナダのパスポート写真は、口を閉じ真面目な顔をしていないといけない。
しかし男の子、撮影用の椅子に座るなり、にや~。
「だめよ。真面目な顔をしないといけないのよ。」
口を閉じ一瞬真面目な顔をしてくれた。
よし、今だ!
シャッターを切ろうとしたとき、
にや~
「こら、真面目にしなさい!」
「だって僕、シャイなんだも~ん」
超ふいた。
そのセリフが思いっきりツボに入ってしまい、こちらも真剣な顔ができなくなってしまった。
「こら、真面目にしないと終わらないのよ。ほら、あなたのせいで待たされてる人もいるじゃない。口を閉じなさい。」
そう言っているお母さんも必死で笑いをこらえている。
「眼を閉じてごらん、はい落ち着いて~、じゃあ眼を開けてこっちを見て~」
と誘導したが、眼が合った瞬間、
にや~
店の中にいる人みんな笑っている。
こうなったら怖がらせるしかない。
「はぁ~君のせいで、ハッピーじゃないな~。君は悪い子だな~」
お母さんも
「このおじさんはあなたにとても怒ってるわよ。真面目な顔をしなさい。」
そしてパシャ。
「はいおしま~い。いい子だったね~。」
と言うと、
「写真を撮ってくれて、どうもありがとう。」
めっちゃくちゃかわいい子供だった。

■ ■ ■
ボスがランチを持って出社してきた。
隣の隣にあるベトナミーズレストランで買ったらしい。
ポー(米の麺)を買ってきている。
「これどうやって食べるんだ?」
みると、生の牛肉と麺、そしてスープがあった。
仕事をしていて、手が離せなかったので、
「わからん」
と言って半無視した。
ボスは
「Hot! Hot!」
とうなっていた。
「お前の国ってこんなに熱いもの食べてるの?」
とボス。
いやいやベトナムと日本は違う国ですけん。

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ボスのポーを見ていたらお腹がすいてきた。
寒いのでスープ買って来ると言うと、205番だと教えてくれた。
レストランに行き、メニューの205番を見ると、生牛肉なんとかかんとかと漢字でも書いてあった。
Lを頼んだので7ドルちょっと。
結構高い。
店に戻って開けてみると、カップにスープ、パックに麺と生牛肉、袋にもやしが入っていた。
さっそくスープに牛肉をひたしてしゃぶしゃぶで食べる。
うまい!
麺とスープのコラボもばっちり。
これは大当たり。
今度から昼メシはここだ!
ボスの食べ残しがあったのでのぞいてみると、麺と牛肉が手付かずでのこっていた。
どうやらスープだけ飲んだみたいだ。
すまん!食べ方教えてやればよかった・・・
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by canadianman | 2010-01-11 22:53 | 業務日誌