カナダ一治安の悪い交差点にあるフォトスタジオで働く日本人の業務日誌


by canadianman

192 紙ゲット

■ ■ ■
夕方、ルームメイトがフォーを食べにいこうと誘って来た。
近場でフォーといえば、そう、隣の隣にあったレストラン、「フォーコムベトナム」しかない。
彼の車に乗り込み、Jane x Finchへと向かった。
たった2週間なのに、ずいぶん久しぶりに感じる。
「おお!ハウアーユウ!」
店のだんなが嬉しそうに声をかけてくれた。
「ハーイ!戻ったよ!」
店を見ると、さんちゃんの友達が食事をしていたりと、
ホームに戻ってきた感じがする。
久々のフォーがうまい。

■ ■ ■
今日は行くつもりじゃなかったが、
せっかくここまで来たので顔を見せることにした。
音を立てず、そぉ~っと店へ入る。
パッと顔をあげたボスと目があった。
「おお!TAQ!」
嬉しそうにボスが入口までかけよってきた。
「旅行はどうだった?よかったか?」
「ああよかったよ~。本当にいい旅行だったよ。どう?お店の調子は?」
「ああ、いいよいいよ。問題なしだ。そうかそうか。うんうん。」
握手を交わしながら話をする。
1、2分世間話を交わしたところで、
ボスに落ち着きがなくなりはじめた。
話をうわのそらで聞きながら何かを探している。
あ。
まさか・・・
小さな声で、「あれ?」
と言いながら、ノートの下や伝票の下などを探している。
あれを探しているに違いない。(191参照)
「お前、金曜に来るって言ってなかったか?」
と、レジの下を捜索中のボスが聞いてきた。
「うん。言ったけど、たまたま近くに来てさ。書類でしょ?いいよいいよ。また来るからさ。」
「いやっ。ちょっと待て。」
お。
そこまで必死ということは、ちゃんと用意してくれてたのか。
やるな。
今度は奥の部屋に行ってガサガサし始めた。
しばらくして、
「ふぅー。」とすっきりした顔のボスが一枚の紙を持って来た。
「これだ。これにお前がDPLで働いていたっていう文章をプリントして持って来い。サインしてやる。」
と言って、
一応店のロゴは入っているが、折れ曲がって汚らしい紙切れを渡してきた。
はあ?
ハーア?
一緒にいたルームメイトが苦笑しながら、
「帰ってアイロンにかけよう。」
とアドバイスをくれた。
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by canadianman | 2010-09-22 22:59 | 業務日誌